The Invention of Lying / ウソから始まる恋と仕事の成功術
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あらすじ
嘘という概念が存在しない世界で最初に嘘をつくことを思いついた脚本家。数々の嘘により大成功を収めた彼はその調子で意中の相手も射止めようとするが…。
詳細なあらすじ
「ウソ」の概念が存在しない世界で、主人公のマークが人類で初めて嘘をつくことに成功し、そこから人生が好転していく話です。
マークは映画の脚本家ですが、この世界では「ウソ」がないため、映画は語り手が史実を語るというものしかありません。14世紀を担当していたマークでしたが、作品に人気が出ず、上司に解雇を告げられます。
すぐに家賃の催促がありお金を下ろしに銀行へ行ったものの、口座には家賃を払えるだけのお金がありません。マークは残高を引き出して口座を閉鎖しようと窓口へ向かいます。彼が引き出せる残高は300ドルだったのですが、とっさに、家賃である「800ドル」と嘘を言ってしまいます。そして、なんと800ドルを引き出すことに成功してしまいます。記録の残高と本人が行った額が違うのは、記録の方が間違っているということになったのです。
世界で一人だけの「ウソがつける人」になったマークは、交通違反を無かったことにしたり、カジノで大儲けしたり、新しい創作の脚本で仕事を成功させたり、死後の世界があると語って親や人々の恐怖心を和らげるなど、「ウソ」の力で人生を変えていきます。
トレーラー映像
登場人物
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THE INVENTION OF LYING RICKY GERVAIS Date: 2009 Stock Photo - Alamy
- マーク(演:リッキー・ジャーヴェイス)
本作の主人公で、映画の脚本家を職業にしている。
才能がないと言われ解雇されるも、人類で初めて嘘がつけるようになり成功を手にする。同僚のブラッドとは公私で敵対している。
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RELEASE DATE: October 2, 2009. MOVIE TITLE: The Invention of Lying Stock Photo - Alamy
- アンナ(演:ジェニファー・ガーナー)
マークとブラッドが好意を寄せる女性。
マークといると楽しいが、好みのタイプはブラッドの方。ブラッドと結婚して子供を作りたい。
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THE INVENTION OF LYING 2009) ROB LOWE RICKY GERVAIS DIR) MATTHEW Stock Photo - Alamy
- ブラッド(演:ロブ・ロウ)
マークのことを見下している同僚。
しかし、マークが完全に眼中に無かったわけではない様子。アンナの好みのルックスであり、その点はマークも認めている。アンナに結婚を迫る。
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RELEASE DATE: October 2, 2009. MOVIE TITLE: The Invention of Lying Stock Photo - Alamy
- グレッグ(演:ルイス・C・K)
マークの友人。
見た目も言動も冴えないが、マークの背中を押すような事を言ったりする。
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RICKY GERVAIS, JONAH HILL, THE INVENTION OF LYING, 2009 Stock Photo - Alamy
- フランク(演:ジョナ・ヒル)
マークと同じアパートに住んでいる、自殺願望を持つ青年。
マークと話すことで気が変わる。
※ちなみに、ジョナ・ヒル は Netflix Original の "Maniac(マニアック)" で エマストーン とダブル主演で出演。今は痩せてる。
見どころ
嘘がない世界での会話が一番の見どころになると思います。嘘がつけないだけなので「言わない」ということはできるのですが、みんな言わなくてもいい事をたくさん言ってしまいます。嘘がない世界では、現実の世界よりも開放的になるという事でしょうか?通行人の会話や看板の表記も面白いです。
嘘が予期せず大ごとになっていくシーンも面白いポイントです。死ぬ間際の母親に「死後の世界がある」と言って安心させたところ、それを聞いたナースから、その「ウソ」が世界中に伝わってしまいます。マークはその場を乗り切るための作り話を考え、集まった人々への説明をした後、死後の世界についての質問にも応じました。ここでの質問や、それに対するマークの回答が秀逸です。
物語後半では、マークがアンナに敢えて嘘をつかないシーンがあります。嘘をつけば簡単に結婚できるはずですが、それをしたくないマークの心情に観る側も共感できるものがあると思います。
主演の リッキー・ジャーヴェイス が 監督・脚本 の作品です。
評価
- 個人的な評価
3.8 / 5
設定が斬新で全体的に面白い映画でした。「ウソ」が壮大になるシーンは、最初は宗教に対する皮肉が含まれているように見えたのですが、シーン全体で見ると宗教が持つ役割についても表現していたように感じました。
引っかかったのは、人々が「ウソ」を信じる度合いに差がある事です。序盤ではストーリーを進めるために、マークの嘘に対して周囲は疑問を持つ描写はありません。「地球滅亡」と言ってもすぐに信じます。ところが、「死後の世界の説明」のシーンになると、人々は主人公の言うことに疑問を持ち始めます。疑問を持つということは、相手が真実でない事を言っているのではないかという気持ちが前提にあるはずですが、その「信じる度合い」の違いはスルーされています。このことから、とにかくこのシーンを無理やりでも映画の中に入れたいという意思があったのではないかと思います。
とはいえ、作品は面白く、終わり方も良かったので、個人的には良い映画だったという評価です。
- RottenTomatoes の評価
- Filmarksの評価
リンクなど