Snow piercer / スノーピアサー シーズン1
あらすじ
氷河期に突入し人類の大半が死滅した世界。地球を周回し続ける列車で生活する生存者たちは、階級間に張り詰める危うい均衡の中、それぞれが存続の危機にさらされる。
詳細なあらすじ
氷河期になった世界で、スノーピアサーという列車の中でしか生活ができないという設定の物語です。
ウィルフォードという人物によって作られたスノーピアサーは1001車両あり、地球を回り続けています。乗客は前の車両へ行くほど高いランクとなっており、最後尾にいるのは、チケットを持たずに乗車したテイリー(最後尾人)と呼ばれる人達で、まともに食事もできず医療も受けられません。列車の秩序は兵士や警備によって守られていて、テイリーが反乱を起こしてもすぐに鎮圧されます。
シーズン1では、列車の秘密を知った元警察のレイトンを中心にテイリーが反乱を起こします。列車の秘密を知るのは、エンジニア兼接客係のメラニーという女性で、彼女が物語の鍵となります。
トレーラー
登場人物
・メラニー
MIT出身のエンジニア兼接客係。列車を造る際にも大きく貢献した。
ウィルフォードの言葉を伝える役割も担う。
・レイトン
テイリーで中心となる人物の一人。
元刑事で、列車内で起こった殺人事件の捜査を命じられる。
・ベス
警備の女性で、レイトンと捜査に関わる。
・ルース
接客係の一人でメラニーの部下。ウィルフォードに対して高い忠誠心を持っている。
・LJ
家族で一等車にいる女の子。専属の護衛をつけている。
見どころ
シーズン1では、メラニーなどの数人だけが知る秘密が暴かれたことにより、一時的に列車の政治的な機能が失われます。そこで軍の指揮官が台頭し始め、最終的に、民主主義を求める後方車両と軍との戦いになります。このシーズンは、その革命が成功するのか、失敗に終わるのかが一番の見どころかと思います。
評価
・個人的な評価
4.0 / 5
主にCGが映画みたいなクオリティのドラマです。『スノーピアサー』は、小説とポン・ジュノ監督の同名の映画をベースにしたドラマで、制作陣も『パラサイト 半地下の家族』のスタッフらしいので、映画に負けないクオリティにする必要があると考えたからだと思います。また、列車の中という設定でセットが限られているので、CGやセットのディティールにお金を使いやすいというのもあったと思います。
ストーリーが、現実世界の出来事や問題に置き換えて見やすい内容だったので面白かったです。
・Rottentomatoesの評価
https://www.rottentomatoes.com/tv/snowpiercer
・Filmarksの評価
リンクなど
The Invention of Lying / ウソから始まる恋と仕事の成功術
画像出典:アマゾン
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あらすじ
嘘という概念が存在しない世界で最初に嘘をつくことを思いついた脚本家。数々の嘘により大成功を収めた彼はその調子で意中の相手も射止めようとするが…。
詳細なあらすじ
「ウソ」の概念が存在しない世界で、主人公のマークが人類で初めて嘘をつくことに成功し、そこから人生が好転していく話です。
マークは映画の脚本家ですが、この世界では「ウソ」がないため、映画は語り手が史実を語るというものしかありません。14世紀を担当していたマークでしたが、作品に人気が出ず、上司に解雇を告げられます。
すぐに家賃の催促がありお金を下ろしに銀行へ行ったものの、口座には家賃を払えるだけのお金がありません。マークは残高を引き出して口座を閉鎖しようと窓口へ向かいます。彼が引き出せる残高は300ドルだったのですが、とっさに、家賃である「800ドル」と嘘を言ってしまいます。そして、なんと800ドルを引き出すことに成功してしまいます。記録の残高と本人が行った額が違うのは、記録の方が間違っているということになったのです。
世界で一人だけの「ウソがつける人」になったマークは、交通違反を無かったことにしたり、カジノで大儲けしたり、新しい創作の脚本で仕事を成功させたり、死後の世界があると語って親や人々の恐怖心を和らげるなど、「ウソ」の力で人生を変えていきます。
トレーラー映像
登場人物
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THE INVENTION OF LYING RICKY GERVAIS Date: 2009 Stock Photo - Alamy
- マーク(演:リッキー・ジャーヴェイス)
本作の主人公で、映画の脚本家を職業にしている。
才能がないと言われ解雇されるも、人類で初めて嘘がつけるようになり成功を手にする。同僚のブラッドとは公私で敵対している。
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RELEASE DATE: October 2, 2009. MOVIE TITLE: The Invention of Lying Stock Photo - Alamy
- アンナ(演:ジェニファー・ガーナー)
マークとブラッドが好意を寄せる女性。
マークといると楽しいが、好みのタイプはブラッドの方。ブラッドと結婚して子供を作りたい。
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THE INVENTION OF LYING 2009) ROB LOWE RICKY GERVAIS DIR) MATTHEW Stock Photo - Alamy
- ブラッド(演:ロブ・ロウ)
マークのことを見下している同僚。
しかし、マークが完全に眼中に無かったわけではない様子。アンナの好みのルックスであり、その点はマークも認めている。アンナに結婚を迫る。
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RELEASE DATE: October 2, 2009. MOVIE TITLE: The Invention of Lying Stock Photo - Alamy
- グレッグ(演:ルイス・C・K)
マークの友人。
見た目も言動も冴えないが、マークの背中を押すような事を言ったりする。
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RICKY GERVAIS, JONAH HILL, THE INVENTION OF LYING, 2009 Stock Photo - Alamy
- フランク(演:ジョナ・ヒル)
マークと同じアパートに住んでいる、自殺願望を持つ青年。
マークと話すことで気が変わる。
※ちなみに、ジョナ・ヒル は Netflix Original の "Maniac(マニアック)" で エマストーン とダブル主演で出演。今は痩せてる。
見どころ
嘘がない世界での会話が一番の見どころになると思います。嘘がつけないだけなので「言わない」ということはできるのですが、みんな言わなくてもいい事をたくさん言ってしまいます。嘘がない世界では、現実の世界よりも開放的になるという事でしょうか?通行人の会話や看板の表記も面白いです。
嘘が予期せず大ごとになっていくシーンも面白いポイントです。死ぬ間際の母親に「死後の世界がある」と言って安心させたところ、それを聞いたナースから、その「ウソ」が世界中に伝わってしまいます。マークはその場を乗り切るための作り話を考え、集まった人々への説明をした後、死後の世界についての質問にも応じました。ここでの質問や、それに対するマークの回答が秀逸です。
物語後半では、マークがアンナに敢えて嘘をつかないシーンがあります。嘘をつけば簡単に結婚できるはずですが、それをしたくないマークの心情に観る側も共感できるものがあると思います。
主演の リッキー・ジャーヴェイス が 監督・脚本 の作品です。
評価
- 個人的な評価
3.8 / 5
設定が斬新で全体的に面白い映画でした。「ウソ」が壮大になるシーンは、最初は宗教に対する皮肉が含まれているように見えたのですが、シーン全体で見ると宗教が持つ役割についても表現していたように感じました。
引っかかったのは、人々が「ウソ」を信じる度合いに差がある事です。序盤ではストーリーを進めるために、マークの嘘に対して周囲は疑問を持つ描写はありません。「地球滅亡」と言ってもすぐに信じます。ところが、「死後の世界の説明」のシーンになると、人々は主人公の言うことに疑問を持ち始めます。疑問を持つということは、相手が真実でない事を言っているのではないかという気持ちが前提にあるはずですが、その「信じる度合い」の違いはスルーされています。このことから、とにかくこのシーンを無理やりでも映画の中に入れたいという意思があったのではないかと思います。
とはいえ、作品は面白く、終わり方も良かったので、個人的には良い映画だったという評価です。
- RottenTomatoes の評価
- Filmarksの評価
リンクなど
The Invisible Man / 透明人間
画像出典:Universal Pictures
あらすじ
富豪で天才科学者エイドリアンの束縛された関係から逃げることの出来ないセシリアは、ある真夜中、計画的に彼の豪邸から脱出を図る。失意のエイドリアンは手首を切って自殺をし、莫大な財産の一部を彼女に残した。セシリアは彼の死を疑っていた。偶然とは思えない不可解な出来事が重なり、それはやがて、彼女の命の危険を伴う脅威となって迫る。セシリアは「見えない何か」に襲われていること証明しようとするが、徐々に正気を失っていく。
トレーラー映像
見どころ
この映画の監督・脚本は『ソウ』シリーズで知られている リー・ワネル です。ホラーで有名な監督だけあり、得体の知れない何かが迫って来る恐怖や、あえての裏切り的な演出はさすがと感じました。ラストも興味深かったです。
"The Handmade's Tale"(邦題:侍女の物語)で話題となった エリザベス・モス が主演の映画で、孤立しながらも「透明人間」の恐怖に立ち向かう姿を見事に演じています。過去の描写は主人公の語りや家のセットなどのみで、回想シーンはありません。語りの内容が濃く、それだけで物語に十分な奥行きを持たせているため、余計な回想シーンを入れる必要がないと判断したからでしょうか?
病院や家で「透明人間」と戦うシーンは、作中で一番面白いと感じたシーンです。やっと周囲の人間に「透明人間」を認識させることができたものの、姿が見えないというアドバンテージは大きく、武装した病院の職員達もあえなく殺されていきます。戦いの最中の主人公の機転にも注目して見るとより面白いです。
見る際には、「透明人間」の正体は誰なのか推理しながら見てみましょう。
評価
- 個人的な評価
4.0 / 5
- RottenTomatoes の評価
- Filmarksの評価
リンクなど
- 映画『透明人間』公式サイト
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